ネットワークエンジニアの仕事内容報告書

ネットワークエンジニアと運用自動化

運用自動化

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社会のIT化によって新たに生じるビジネスチャンスや可能性は、一昔前では想像もつかないほど大きなものとなっていますが、勝者総取りの様相を強めているのであり、従って各企業はサービス開発競争のスピードを競って熾烈な争いを繰り広げる結果となっています。そのため自社内外のネットワーク環境の整備も重要な要素であり、最近導入が進んでいるクラウドによる運用自動化も、その大きな効果に期待が集まっています。従ってネットワークエンジニアには、この運用自動化に関するスキルや知識も、求められるように変化してきています。

運用自動化

プロセスの標準化

しかし運用自動化を実現する上で、どうしても解決しなければならない課題は、運用プロセスを棚卸しし、かつ標準化することです。各企業にはこれまでに運用しているシステムがあり、従ってその現状のプロセスを見直すだけではなく、更に効率的になるような工夫ができないかという点を、よく検討する必要があるのです。つまりクライアントの要望を受けて、ネットワークエンジニアは現状における運用プロセスを理解し、その上で実際に効率の上がるプロセスへと改善できるスキルと知識が必要になるのです。まずは作業を可視化し、そのうち自動化する作業と人による手作業を区別し、その上で両者の連携を図る、という3点をそれぞれ確実にしておく必要があります。

作業の可視化

まず最初の、既に運用されている作業プロセスを可視化するという上で、作業手順書がマニュアルとして備えてあったとしても、特定の運用管理の担当者だけにしか分からない記述であったり、あるいは実際の運用とは異なる記述であるなどして、役に立たないことも珍しくありません。ここは面倒でも担当者からの直接のヒアリングか、あるいは担当者自身に文書化してもらって、それをたたき台にする必要があるでしょう。こうしてより効率的な形に改める際には、その後の作業において誰でも理解できる記述にしておけば、人の出入りが激しくて担当者が入れ替わってしまっても、安全確実に運用し続けることができるという点を、プロとして考えておく必要があります。

自動化する作業の選別

そしてこの可視化された作業の中から、ツールを利用して自動化する方が効率的なものを選び出します。この際の選択基準となるのが、第一に「パッチ当て」や「サーバー死活監視」などといった、日常的に毎日決まった手順で繰り返し行う定型的な作業かどうか、という点です。その中でも作業工数が多くて運用負荷の高いものから、順番に自動化の優先順位を付けて行きます。

自動化する作業と人による手作業との連携

こうして部分的とはいえ、せっかく効率化した自動化のメリットを活かせるよう、自動化する作業と人による手作業とを、一連の運用としてスムーズに連携させる必要があります。

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